劇団四畳半(笑) ~ 紅 kure-nai 第6話
いつも何だかホッとする空気が流れる、紅 kure-nai 第6話「貴方の頭上に光が輝くでしょう」です。
えっと、わたくしスナドリは、実は即興演劇(インプロ)を志すものでして、毎週毎週その稽古に励み、また時にはささやかながらショーなどにも出てたりするのですが、まさかアニメでそのようなシーンがでてくるとは思いませんでした。まあ実際のところは、もちろん台本があって声優が芝居していますから純粋な即興ではないのですが、シーンの中で、「即興表現的」といえばいいですかね、そんなようなものが展開されてとっても興味深く、また新鮮に見ていました。
五月雨荘の面々って、そろいもそろってマイペースな人々なので、演劇みたいな事はめんどうくさがるかと思いきや、どういうわけかやる気満々なのが以外でした。台本を勝手に変更した上に、続きもドンドン勝手に即興で作っていって、いったい何時間あの部屋で演じていたことなのやら(笑)。みんなよっぽど楽しかったのでしょうね。後半はほとんど歌と芝居で埋め尽くされていましたし。
なんだか、こうしてみると、紅ってこういう作品なんだなあと改めて実感しました。
ミュージカルのような表現がとても似合う、まるで群像劇に近いような雰囲気。昔、実写版の「めぞん一刻」でミュージカルシーンがありませんでしたっけ?なんかそれと似たような印象を感じています。
登場人物それぞれの性格や立場や思い、生活がキチンと存在していて、それが人物間で反応し合いながら、時折、その純粋な姿を垣間見せる。その形がとってもシンプルなので、ダイレクトにこちらの気持ちにも反応してきます。
普段の日常生活のシーンでは、当然ながらそのように純粋な姿は垣間見せることしかできませんし、年齢や性格や立場によって、関係が決まるために、みんな本当のことはまず言いません。ところが、このミュージカルは、役を演じることで、その垣根が虚構となり、その上に即興でシーンを作ったものですから、余計に役に自分の気持ちをダイレクトに乗せることができ、また受け取る方も普段の関係を超えて、キチンと受け取ることができているように思いました。だから、真九郎目線で、普段は立場的に比べる対象にもなっていない紫ちゃんと夕乃が、ミュージカルシーンでは、面白いことに、真九郎を挟んでキチンと並列に存在しています。子供と高校生ではその恋心は同じ土俵には乗りませんが、ジェニファーとマーガレットとしては、しっかりぶつかり合っており、その様がこちらにグッと迫ってきます。
音楽と歌がとってもいいこともありますが、そんな二人の何の飾りもない等身大の気持ちが劇中劇を演じる中に素直に表れていて、見ていてとっても切ないようなあったかいような、何とも言えない気持ちにさせられました。そしてそんな気持ちをアニメーション作品から感じるというのは、とても希なことであって、そのことからも、この「紅 kure-nai」という作品は、ああ、「こういう作品」なのだなあ、と改めて感じた次第であります。
ストーリー的には何にも進んでないのですが、とっても見所があり、心ゆくまでこの世界が持つ暖かさを感じた回だったと思います。
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