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クーパはスーパーサーバント ~ ドルアーガの塔 第6話

ケンカするほど仲がいいといいましょうか。ドルアーガの塔 第6話「雷光の架け橋」です。

少し関係ないですが、最近NHKの大河ドラマ「篤姫」を見ていて、姫様が姫様たる所以は、まず周囲に仕える人間たちが、様々な格式やしきたりをもって姫様を姫様として取り扱うことにあるということを感じました。それをドルアーガで見てみると、メルトが元貴族であり続けられるのは、ひとえにクーパがメルトを元貴族として扱う振る舞いを怠らないからなのでしょう。そしてそれは持ちつ持たれつの関係にあり、どちらか一方が欠けていては成立いたしません。つまりクーパが従者であり続けられるのは、メルトがいてこそであり、両者を繋ぐ関係性において、ステータスの高い低いが作られています。まあですから、クーパが今回家出したのはいわゆるおしおきであり、また、自分のよりどころの確認でもあるわけです。で、事実、最後にはそのようなことになります。

以前から不思議に思っていたのですが、このクーパが画面に出てくると、急にシーンの軸がしっかりするんですよね。単純にCVの茅原実里さんのお芝居が上手いってこともあると思うのですが、なんだかそれだけではないと思われます。何というか、こう、パーティの中で一番地に足がついていて、目的も行動も最も単純で切実でしっかりしていることが、彼女の強い存在感を形作っている気がします。

考えてみると、クーパ以外の全員は、登頂者たる目的がいまいちはっきりしないんですよね。ジルも一番分かりやすそうな感じですが、実際のところは、なぜドルアーガを倒して栄誉を手にしたいか、ということは不明です。その点クーパは、メルトに仕えるという目的がはっきりと存在していて、さらにそれを遂行するためにのみ行動しています。だから、そう、最もこの世界の現実に近く、最もこの世界の生活感を身にまとった存在であり、そのために、彼女がシーンに登場すると、土台が急にしっかりしたようなイメージなるのだと思います。

今回は、クーパと同じくらいの年の、居留地に生きる子供が登場しますが、彼に何と言われようとも、クーパは断然大人に見えますよね。それは、単にクーパが何でもできる偉い子だからではなくて、クーパの育ちがそれを物語っていると思います。10歳という若さで、一人でもきちんと主人に仕え続けることが出来るのは、相当しっかりした家の生まれであることが推察されます。普通なら遊びたい盛りですし、なぜメルトに仕えなければならないのかという目的のブレが起きてもいいと思いますが、まずそうなる雰囲気はありません。その上、その目的を強固にするために今回のような家出をしたりするほどです。もしかしたら従者の中でもそうとうエリートなんではないでしょうか。もともとメルトの家に仕える家柄だそうですが、いったいどのような教育をしたのか、ちょっと見てみたい気がしますね。

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