大岩オスカール:夢見る世界

080503194955
始まったばかりなのですが、Webサイトの絵に惚れて行ってきました。

我々が根城にしている都市イメージに幻想がオーバーラップというか・・・とけ込むというか・・・染み広がるイメージが、頭の裏の方にじんわりと伝わってくる作品群でした。別に、都市と幻想の両者が相容れないとか、都市の無機質なイメージとか、そういうことじゃなくて、本質的に「こういうもの」としてあるのだということをババーンと見せられているような感じです。

擬態のようなものとしてあるのではなくて、元からそうなんだと。

アニメの見過ぎかもしれませんが、電脳コイルに出てくる拡張現実感とか、イリーガルを彷彿とさせる絵柄なのがとても印象的でした。

個人的には、全長23メートルの2つのクジラ、あと巨大な絵画はみんな好きでしたが、特に挙げるならば、「野良犬」、「フラワーガーデン」、「ガーデニング(マンハッタン)」、「カラスの巣」、「ネッシー」ですかね。あ、あと「シャドウキャットとライトラビットの出会い」もスキ。電脳コイルを知っている方は、このシャドウキャットとライトラビットと、「ネッシー」、そして「野良犬」なんかは、きっと、イリーガルそのもののように感じると思います。イリーガル自体の存在も、この絵で描かれるそれらも、偶然ながら、ほぼ同じ位置づけであることがとても興味深かったです。

あと、この展覧会観に行って、自分は巨大な絵画好きであることがよく分かりました(笑)。
(でも、岡本太郎の「明日の神話」はなぜかイマイチ好きになれないのですが・・・)

普段、アニメやマンガだけだと、「大きさ」を感じることがほとんどないので、それらの絵によく触れる方にこそオススメです。

ただ、展示している作品点数が少ないと思いました。
もともと量産される方のようですし、今回の倍くらいの作品を見たかったです。展示されてない絵がカタログにあったので、6月下旬にもう一回行ってみようかな。

帰りの電車で、都会の街並みを眺めていたのですが、今回見た絵のイメージがその街並みに蘇ってくるような、不思議な感覚におそわれました。

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浮かび上がる唯幻の結晶 ~ イノセントスフィア「ハリジャン」

(公演情報、あらすじなどはこちら

久しぶりにこのブログで演劇を取り扱います。イノセントスフィア「ハリジャン」を観てきました。

いやー。どうも賛否が分かれているようですが、それで逆によかったんではないでしょうか。
この作品、みんながみんな絶賛はおかしいですし、みんながみんな批判もおかしいです。賛否が分かれていることが、最も評価が高い。そう思います。

私自身は、実に個人的な理由で、いい作品だと思いました。

面白いとか面白くないとか、そんなことを超えて、よくぞこの題材に挑戦してくれた。そして、よくぞあの役を尾上松緑さんが演じてくれた。
それが率直な感想です。

さて、ここからは、この作品が取り扱っている題材が題材なだけに、異常なまでの分量の文章が続きます。
もしもこの続きを読まれる方は、覚悟して目をお通し下さい(笑)。

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篤姫 ~ 宮崎あおいは悪党なり

篤姫がどんどんヤバさを増してきている。

どこかのマスコミから「カジュアルな時代劇」と言われているように、確かに細かい言葉遣いなどをあえて現代風に言い換えているフシがあるのだが、それは単に分かりやすくするという意味ではないということを最初から感じていた。そして今回の放送で、それが確実なものとして実感できた。

この作品は、開始当初から、登場人物の個々人の視点や成長や関係を通して、歴史の大きなうねりを徐々に感じさせるという構造でできており、単なる分かりやすい意味におけるカジュアルさではなく、描かれる時代をその構造を通して現代の生活に暗になぞらえ、その上で理解させるという意味の分かりやすさを作り出している。その手法によって、年齢を問わず多くの人々を大河ドラマの世界に引きずりこむという試みを行っているのである。

歴史とは、当然ながら全て人が作りし形であり、歴史を歴史として語る大河は絵巻物に過ぎない。いや、絵巻物は絵巻物としての面白さが確かにある。しかし、その大河は既に何本も同種のものが存在し、既にやりつくされている感がある。そのため今回の作品は、時代に生きる人々の日々の生活や関係、そしてその変化を通じて、一つ一つの歴史を少しずつ感じさせていき、最終的にはこれまで大河ドラマが見せていたものと同じ歴史を語ろうとしている。

そもそもの歴史の舞台が幕末であり、そこに生きる人々のありよう・・・つまりは生活や人生が否応なしに大きく変わる時であり、変わる方も変える方も激しく個々人が活発に動いた時代であるため、その手法は見事に機能していると思う。

毎回必ずと言っていいほど泣きが入るのは若干気になるが、しかし、人々の関係にフォーカスが置かれた話は、年齢を問わず親しみやすいため、感情の力も相まって、毎回常に共感できる作品に仕上がっている。高視聴率もさることながら、自分自身も意外なほどハマってしまっていることは、全く持ってうなづけると思う。


それにしても、宮崎あおいがこうも悪党だったとは、まったくもって気づかなかった。ここまで書いた制作側の手法も含めて、ベテランを含む周囲の出演者全員、利用できるものを全て利用しつくして、見事に大芝居を打っていると思う。それも、作る側も観る側も、そして自分自身も全てそれで納得させるという芸の細かさ。その貪欲さに、毎回呆れてしまうほどである。
ここ数回の放送で、心をわしづかみにされた人は、おそらく少なくないはずだ。

役者にとって悪党とはこの上ない褒め言葉である。
きっとこれから、ますますいい女優になっていくことであろう。

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【劇評】KAKUTAと麻生美代子「女の夜」

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芝居を観には恵比寿には来ない。だが、その日の夜は恵比寿だった。
一軒一軒やたら気合の入った小洒落さを持つ店が建ち並ぶ、JR恵比寿駅からの道を歩いて7分のsiteKAKUTAがアニメ「サザエさん」の磯野フネ役で知られる麻生美代子を加えて企画した朗読劇である。

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グローリー!グローリー!

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写真は、NHKスペシャル「タカラヅカ 憧れと伝説の90年」での、宝塚音楽学校から第90期初舞台生として初舞台の練習をする稽古風景です。
宝塚の稽古なんてもちろん初めて見ますが、いやーみんなホントーにカワイイです。マサに萌え萌え(笑)です。
単に容姿のことを言ってるのではなく、その初々しさ、はつらつさにであります。

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