« NeXT IMPRO THEATRE 第25回公演 その1 | トップページ | NeXT IMPRO THEATRE 第26回公演 その2 »

NeXT IMPRO THEATRE 第26回公演 その3

というわけで、その2からの続きです。

その3では、引き続き、第1部で行われたロングフォームと各種インプロゲームについての全ストーリーをレポートします。
基本的に、全て記憶を頼りに書いていますので、一部不正確だったり、大雑把な記述の部分がありますが、悪しからずご了承下さい。

■第1部 ロングフォーム 「喫煙」 インプロチーム:imp

まずはスケッチから。煙草の話。禁煙した後に、夢の中で煙草を吸ってしまい、びっくりしてしまった(笑)話など。

禁煙を試み、必死に煙草を我慢しているカンダ(imp:入岡雅人)。友人(imp:飯野雅彦)に心配されるほど、ツラそうな様子で、通りすがりの人(imp:奥山奈緒美)のタバコの煙にふらふらと吸い寄せられてしまったりしていた。
「他人が吐いた煙の方が身体に悪いんだぞ」とたしなめる友人。そのうちカンダの手はプルプル震えはじめ、今にも吸ってしまいそうな状態になってしました。

そこで、場面転換。数日前のとある病院。
真っ黒な肺のレントゲンを見る医者(imp:奥山奈緒美)と、診察を受けるカンダ。彼の肺はあまりにも酷い状態で、このままの場合が続くと、あと余命数ヶ月と宣告される。
もうゼッタイに煙草は吸いません。カンダは家族に対して、そう誓った。

ここでエディット。
身体の震えの話。どこも触ってないのに、皮膚のある場所がプルプル震えるとか、それを他人に見せようとしてもなかなか難しい(笑)などの話。

場面転換。カンダの自宅。
パパ遊ぼうとやってくるカンダの息子のヨシミチ(imp:奥山奈緒美)。ところが、カンダの様子がおかしいことに気づく。カンダは、身体の震えを、息子の前でもどうしても抑えることができず、ヨシミチはその奇怪な様子を怖がって、泣きながら逃げてしまった。そこに妻タカエ(imp:飯野雅彦)が登場。ヨシミチがあんなに泣いたのは5年ぶりですよ。どうしたのですか?とカンダを責める。

するとその時、カンダは禁断症状を抑えきれなくなり、全身がブルブルと震え出した。あなた、もういいわ!あなたの努力はもう分かったから!と、カナエはカンダを抱きしめたが、症状は一向に収まらなかった。

その頃、カンダの脳内では、脳を司る欲望の意識(imp:奥山奈緒美)が出現し、猛威をふるっていた。
カンダが煙草への欲求を抑えたことで、逆に脳の欲望の意識にとってはストレスがたまる状況となってしまい、何とかして、カンダの意識を曲げさせようと、その意識はタバコ吸え吸えエネルギーを出しまくっていた。カンダの全身の震えは、この意識が原因だったのである。

あまりにも様子がおかしいと感じたタカエは、何とカンダの耳の穴から、彼の脳内へとダイブした。突然、目の前に「妻です」(笑)と現れられ、驚きうろたえる欲望の意識。妻がその欲望の意識に現在の状況を問いただすと、意識は、「オレが今まで、何でも司ることが出来て、まさに神にも等しい存在だったのに何でオレがおさえつけられなければならないんだ!ということを訴え始めた。
その欲望の意識に何とかして身を引いてもらおうと、タカエは、密かに持参していた手作りのお弁当を、意識に差し出した。愛情たっぷりの愛妻弁当。ほっかほかの湯気が、カンダの脳の中に充満した(笑)。
その湯気の力によって、今まで見たこともない、「癒し」という概念を欲望の意識は知り、素直にそのお弁当を受け入れた。

そしてカンダの脳内で、タカエのお弁当がぐるぐる回り、ごはんやおかずや梅干が、混ざり合って(笑)、欲望の意識を取り込んでいった・・・。

カンダの脳内から帰還したタカエ。カンダは、脳内愛妻弁当の効果で、ほんわかふわふわな状態になっていた。妻の尽力のおかげで、欲望の意識はなりをひそめ、彼の身体はもう震えることがなくなった。そうして彼は、タバコをやめたまま、いつものお父さんのままでいることができるようになったのである。

おそるおそるその様子を見に来たヨシミチも、お父さんがすっかり元に戻って大喜びだった。

その立役者の妻タカエは、全身を弁当まみれでねちょねちょしながらも、幸せそうに喜んでいた。まさに、家族愛が勝利した瞬間であった。


■ゲームショウ インプロチーム:Xpot、imp


1.フリーズタッグ「元気」

フリーズタッグは、二人でシーンを演じている最中に、第3者が「フリーズ」と言って動きを止め、演じている人と交代し、その止まっている身体の形を利用して、全く違うストーリーを展開する、というゲーム。

ラジオ体操に来た男の子(Xpot:松本雅子)。いつも早来ることを競っているマサオ(Xpot:鉢山あきこ)。今日も二人は元気よくラジオ体操を始める。
<フリーズ>
大文字焼きの形の良さを競い合っている、大文字焼きの二人。今年は金閣寺(Xpot:矢熊進之助)の方が出来がいい。やはり、大文字焼きは、大の横棒のラインがとっても大事なのだ。
<フリーズ>
波乗りを楽しむ二人。ミサキ(Xpot:矢熊進之助)の教え方がとっても上手く、(Xpot:川添圭太)はみるみるうちに上達する。ミサキは生粋のサーファーで、ノリがよく、男はそのとしたノリのいい雰囲気に引き込まれて、どんどん上達していった。
<フリーズ>
意識を持った非常口の表示である非常口くん(Xpot:松本雅子)。その非常口くんを普段からどうもあやしいとにらんでいる人(Xpot:鉢山あきこ)がいた。その非常口くん、実はなんと、非常口の形に見せかけた、ニセ非常口であった。ニセ非常口のマークは、実はよく見ると人が踊っているマークであり、そこに来たものは誰もが踊り狂ってしまうという、恐ろしい非常口であった。怪しんでいた人は、それに巻き込まれ、その意志に反して、楽しく踊り狂って(笑)しまう。
<フリーズ>
補習授業をする、先生(Xpot:川添圭太)と、コウジ(Xpot:鉢山あきこ)。1+1は、実は1なんだ!ということを教わっている。コウジはその計算の簡単さに大喜び。補習授業って面白い!


2.ペーパーズ「ゲジゲジ都会へ行く」

ペーパーズは、舞台上にタイトルカードをばらまき、シーンの最中に、カードに書かれている言葉を、たとえどんなにそのシーンに場違いなセリフであっても、生きた言葉として必ず読み上げなければならない、というもの。

ゲジゲジであるゲジオ(Xpot:矢熊進之助)。靴屋に靴を注文したはずなのだが、なぜか、片方しか届かなくて、ブツブツ文句を言っていた。そこに(Xpot:松本雅子)が来て、困りましたわねえ、と相談。そういえば、都会の新宿西口に行けば、すぐに靴が手に入るらしいと妻。それではと、二人仲良く新宿西口へと旅立つことに。妻は「勢いよく走り抜けます」と駆けだし、ゲジオはそんな妻を追いかけながら、目的地へ向かった。
そして都会に到着。新宿西口では、カラスのカラオ(Xpot:鉢山あきこ)がその場所の縄張りを管理していた。そこに到着するゲジオと妻。二人は丁寧にカラオに挨拶し、あなたがここの村長(?)なのですか、と訪ねた。カラオは、何かを言おうとしたが「ま、いっか」と言い、「まあ楽にしてくれと」と二人をもてなした。なかなか気さくなカラオをであった。二人はさっそく、問題の靴の話をした。それならばと、カラオは靴が手に入る場所に二人を案内してくれることとなった。
新宿西口のとある公園に打ち捨てられた靴があり、カラオはその靴を二人に勧めてくれた。ところが、そこにはその靴を根城にする黒カビさん(Xpot:川添圭太)が住んでおり、カラオは、黒カビさんにその靴をゆずってもらうように交渉する。黒カビさんは話を聞くと、なぜかあっさりと快諾し、ゲジオと妻は、めでたく自分たちの新しい靴を手に入れた。
しかし、その黒カビさん曰く、真にゲジオたちが住むべき世界は、インドネシア(?)であると言った。二人はその言葉に背中を押され、その靴に乗って、大海原をまだ見ぬ世界へと歩みだしたのであった。

3.秘密の目的

秘密の目的は、Aさん、Bさん、Cさんそれぞれに、シーンの中で必ず行わなければならないある目的が与えられるが、その目的を知っているのは自分以外のプレイヤーのみとされるゲーム。各プレイヤーは、作られるストーリーをしっかりと演じながら、全員がその目的を達成できるように、お互い協力をしていかなければならない。
今回は、観客から目的をもらい、以下の通りとなった。

・矢熊進之助 → はだかになる
・松本雅子 → 読書
・鉢山あきこ → キャッチボール
・川添圭太 → プールで泳ぐ

ノータイトルでスタート。

仕事熱心なプールの監視員(Xpot:鉢山あきこ)。今日も手馴れた感じで、お客さんに指導をする。そこに監視員の先輩(Xpot:矢熊進之助)がやって来たのだが、彼を見るなり後輩は、「その格好はいくらなんでもヤバいっす」と先輩に言った。その先輩、実は何にも着てこなかった(笑)ことに気づき、慌ててとりあえずパンツだけをはいた。(「はだかになる」達成)
そこに、ブルジョア風な(Xpot:川添圭太)とガリ勉娘なミドリ(Xpot:松本雅子)がやってきた。その母曰く、「泳ぎを教えたいのだけど、ミドリにプールはまだ早いので、お母さんの泳ぎを見ているように」。「分かりました。ではお母様。ミドリはここで座って見ています」とミドリ。実に言葉がとっても素直で礼儀正しそうな娘だった。
母親は、ミドリの代わりにプールで泳ぎ、泳ぎ方を見せてあげた。(「プールで泳ぐ」達成)。素晴らしい泳ぎだとプールの監視員に賞賛を受ける母親。するとそこで、監視員達による水泳講習が始まった。水泳講習を受ける前に大事なことがある。手引きが大事なのだと監視員たちが言った。それを見ていたミドリは、既に渡されている泳ぎの手引きをおもむろに取り出した。「最初に大事なことは、体温が平熱であること」とミドリ。それをちゃんと確認しなさいと監視員たち。そこでミドリは、学校の授業のように手引きをハキハキと詠み上げた(「読書」達成)。
そして、ミドリを水に慣れさせるために、全員は水の中で遊びをすることにした。水の中で体操をはじめる監視員。いや、でももっとゲームっぽいことは・・と先輩監視員。そこで彼はビーチボールを膨らませて、後輩に
手渡した。それを使ってミドリとビーチバレー。いや、もっと普通のスポーツで・・と時間切れ。


4.インアウト「ちりとり」

インアウトは、舞台上に常に2人いる状態を維持しながらシーンを進めるというゲーム。誰かが3人目としてシーンに登場した場合、2人のどちらかが理由づけてシーンから出て行かなければならない。

道を掃除するじいさん(Xpot:矢熊進之助)。そこに通りかかった若造(オトミ)(Xpot:鉢山あきこ)がフツーに道ばたにタバコをポイ捨てした。うるさく呼び止めて説教するじいさん。オトミ、いやーでもこれからバーゲンあるんで、あとよろしく。じいさん、ナニー。人に掃除をさせて、自分はバーゲンかよ!と怒りまくるも、そこに、オトミの母、サトミ(Xpot:松本雅子)が登場し、それに気づいたオトミはなぜか慌ててそこを逃げ去った。
じいさん、どういう教育をしてるんだとサトミに説教をしようとするが、サトミもまたバーゲンに行く予定で急いでいたのだった。じいさん、みんなで楽しくバーゲンかよ。。ちょっと寂しそう。
そこにサトミの夫(Xpot:川添圭太)登場。じいさん、悔しさのあまり家へ帰る。オトミはどこいっちゃったんだろうねと不思議がるサトミと夫。オトミは、実は、家族に内緒でバーゲンの入場券を自宅から盗んできていたのであった。
そしてバーゲン会場。入場券がないことに気づき、身の回りを探し回るサトミと夫。そこにばったり鉢合わせるオトミ。しまったーとオトミは逃げ回り、奪われた入場券を求めてサトミと夫はそれを追い回した。と、そこに、悔しさのあまり用もないのにバーゲン来た(笑)じいさんが乱入。実はなぜかじいさんは入場券を入手していたのである。恐るべき執念。
そこでバーゲンスタート。チケットを追い掛け回したり、商品をひっぱりあったり、全員めちゃくちゃに入り乱れ。じいさんはただ悔しいだけの乱入で、意味なく服をとりあったりして、バーゲンの醍醐味を楽しんでいた(笑)。

最後、オトミは念願のワンピースをゲット!そこで、なぜかまたしても悔しがる(笑)じいさん。
でもなんかちょっと楽しそうなひとときであった。

5.タイプライター「明日に向かって」

ゲームショウの最後は、全員でのシーン。1人が作家役となり、タイプライターを打つようにストーリーを語り、そのストーリーをそれ以外の全員が演じるという内容。タイプライター役はimpの入岡雅人が担当。

走り高跳びの選手、村中達郎(Xpot:矢熊進之助)は悩んでいた。どんなに頑張っても日本記録の185センチの壁を越えられない。彼には、あとわずか1センチが、果てしない壁のように感じられていた。
そこに現れた彼のコーチ(Xpot:川添圭太)は、達郎のいろんな欠点をアルバムのような資料にまとめ上げていた。
そこで分かった問題とは、人よりかかとがデカいことであった。

場面転換。達郎が生まれた頃。

赤ちゃんができことを喜ぶ(imp:奥山奈緒美)と(imp:飯野雅彦)。2人にとっても良く似てるカワイイ赤ちゃんであったが、たった一つ、生まれながらにして、大人サイズのかかと(笑)だけが玉にキズだった。いや、似てることは誇らしいよと自慢げに父は語った。

さらに場面転換。現在の達郎の部屋。
悩みつづけている達郎。そこに父がやってきた。入るぞ、と父。かかとのことで悩んでいる達郎に、父がヒントを話し始めた。曰く、「かかとは軟骨で柔らかいので、その柔らかさをばねにしてみるんだ。」
達郎が、半信半疑で少し試してみると、とんでもない高さにジャンプできることが分かった。
障害と思われていたかかとに、明日が見えたのである。
一気に勇気付けられる達郎は、その技を使った練習に励んだ。

そして試合当日、達郎の様子を見守るコーチと母と父。
達郎は、かかとのに軟骨の柔らかさを利用して、見事に、日本記録を更新した。
自らの欠点が、長所に変わった瞬間だった。

そして達郎は、元は欠点だったかかとを武器に、困難な世界の壁に挑戦していくのであった。

|

« NeXT IMPRO THEATRE 第25回公演 その1 | トップページ | NeXT IMPRO THEATRE 第26回公演 その2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/39945/11347766

この記事へのトラックバック一覧です: NeXT IMPRO THEATRE 第26回公演 その3:

» 8月の京都は大文字五山送り火です。 [趣味はマジック、三線、バイク!Tomokazu Blog]
8月になりましたね。8月の京都といえば「大文字五山送り火」です。 という訳で8月16日の今日行ってきました。 この送り火は、先祖の霊を供養し冥府へ送るという伝統行事です。 その起源は諸説があり確かなことは分かりませんが、 室町~江戸時代以後に京都の年中行事..... [続きを読む]

受信: 2006年8月17日 (木) 08:25

« NeXT IMPRO THEATRE 第25回公演 その1 | トップページ | NeXT IMPRO THEATRE 第26回公演 その2 »