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NeXT IMPRO THEATRE 第27回公演 2:ゲームショウ・ペーパーズなど

■ゲームショウ インプロチーム:Xpot、imp

1.ペーパーズ 「今年の風邪はしつこい」

ペーパーズは、舞台上にタイトルカードをばらまき、シーンの最中に、カードに書かれている言葉を、たとえどんなにそのシーンに場違いなセリフであっても、生きた言葉として必ず読み上げなければならない、というもの。

風邪をひいてゴホゴホと辛そうな佐藤くん(Xpot:野間大輔)。夏期講習が始まるというのに、覚えた科目の記憶が去っていってしまいそう。何とか、社会科(Xpot:松本雅子)と数学(Xpot:矢熊進之助)だけ、側にとどめることができた。

そこに現れる反町先生(Xpot:鉢山あきこ)。反町先生は美しい声と情熱的な性格でありながら、厳しい教育をすることで有名な先生で、佐藤くんは風邪をひいてるなんて口が裂けても言えなかった。
さっそく問題を出す反町先生。「1192年の歴史上の出来事は?」。佐藤くん、社会科に「咳を出しちゃいけないよ」と念押しをされ、うんうん唸りながら、こう言った。

「いいくにつくろう・・消せないアドレス」(笑)。

反町先生はあまりのショックでその場に倒れ込み、佐藤くんがこのままであれば、「8時ちょうどのあずさ2号」で実家に帰る(笑)とまで言い出した。そして彼女は、彼に暗記問題を大量に出題し、その上、数学問題の不意打ちまでかけた。彼女も佐藤くんを一人前にしようと必死の様子だった。
そして最後の問題が出題される「三角関数、サインとコサインとあと1つは何?」。ちょうどその場に居合わせた数学の記憶と共に、その答えを高らかに言い放った。

「おかわりは100円になります!」(笑)。

その見事な答え(笑)に反町先生は感動し、「もう教えることは何もありません。合格を祈っています」とあずさ2号に乗り込むためにその場を去っていった。

佐藤くん、「ありがとうございました!!」と全身で彼女に感謝した。


2.ランゲージ・チェンジ 「チョコレート」

ランゲージチェンジは、演じている最中にベルが鳴ったら、そこからセリフを全てジブリッシュにしてシーンを進めなければならない、という形式のゲーム。
ジブリッシュとは、即興で作るどこの国の言葉でもない、いわゆる「でたらめ外国語」。でたらめな言葉を延々言いながら、意思の疎通をいかにして図るか、というところが醍醐味である。

大きな鍋で大量のチョコレートをかき混ぜている魔女っぽいおばあさん(Xpot:鉢山あきこ)。どうもバレンタインデーには心底恨みをもっているようで、何やら悪巧みをしている様子。そこに、隣のおばあさんであるマーボラ(Xpot:矢熊進之助)がやってくる。どうやら、なんと下剤入りのチョコレートを二人で大量に作っていたのであった。

「これを食べれば、みーんな腹を下すさね。ヒッヒッヒッ」と魔女っぽいおばあさん。

とそこに、今度の市長選挙に出馬する女性候補のサリー(Xpot:松本雅子)がやってくる。彼女は、二人にチョコレート作りを依頼していたのである。選挙のアピールとして、有権者にバレンタインと称してチョコレートを配布する作戦であるようだった。二人のおばあさんは、ニタニタ笑いながら、できあがったそのチョコレートをサリーに渡し、「ま、せいぜいがんばるんだね。」と言葉をかけた。

場面変わって、とある町中。サリーのポスターを見て女性候補であることを知る男(Xpot:野間大輔)。するとそこに、サリーの選挙事務所のスタッフ(Xpot:川添圭太)がやってきて、チョコレートを配り始めた。喜んでそれを食べる男。ところが、男はあっという間にもだえ苦しんでその場に倒れてしまった。不思議に思ったスタッフも一口食べてしまい、同様に倒れ込んでしまった。
その様子を物陰から、二人のおばあさんたちが満足そうに眺めていた。

魔女っぽいおばあさんとマーボラは自宅に戻り、その成功っぷりに大喜びし、けたたましい声をあげて笑いあっていた。二人ともよっぽどバレンタインに恨み(笑)があるらしい。祝杯をあげているところに、市長候補のサリーが激怒してやってきた。

さすがにその様子に驚いた二人のおばあさんは、必死に弁解を始めた。もちろん、被害を被ったサリーがそう簡単に納得するはずはないのだが、二人は、物凄い勢いで、心底切実にその訳を語った。

「・・・そうだったの。。」サリーは切ない表情で、ぽつりと言った。
そのまま暗転(笑)。


3.スモールボイス 「南の島」

スモールボイスとは、演じているシーンの中で、しゃべるはずのないモノ(たとえばコップとか、はさみとか、カバンとか)がしゃべり出す、といったゲーム。モノを演じる人物は、声だけで登場する。

初めて遠い南の島にやってきた、新米キャビンアテンダントの佐藤(Xpot:鉢山あきこ)。すっかりバカンス気分で、ウキウキしている様子。次のフライトまでの楽しいオフの時間をどうやってすごそうかと思いを巡らせながら、制服のスカーフを脱ぎ捨てた時に、それは起こった。

「ちょっと何すんのよ」

カマっぽい声(笑)がした。

「成田からずーっと一緒だったのにそんなことするなんて失礼じゃない?」

見ると、なんと、その脱ぎ捨てたスカーフ(Xpot:野間大輔)がしゃべっていた。

「えええええーー!」

佐藤は心底驚いたが、スカーフはそんなことはおかまいなしに話した。曰く、「あたしも南の島のバカンスを楽しみたいのよぉ」。スカーフ1枚くらい、その場に捨てていってもいいはずなのだが、スカーフが大騒ぎをして余計なことまで言い出しかねない雰囲気だったので、彼女はいいなりになるしかなかった。
気持ち悪い感じにガマンしながら、何とかそのスカーフを改めて巻いたところに、彼女の上司である緑川先輩(Xpot:松本雅子)が通りかかった。

緑川先輩は、佐藤のスカーフに気づき、勤務後はスカーフを外さなければならない就業規則があることを言い、彼女にスカーフを外すように言ったが、言ってる側から、スカーフが佐藤の首もとで「遊びに行きまショーヨー。遊びに行きまショーヨー。」とごちゃごちゃと口を出し、佐藤は思わず「うるさーい!」と言ってしまう。しかしどうやらスカーフの声は緑川先輩には聞こえていないようだった。

「う、うるさいって・・・あたしが今まで散々、ドジでマヌケなあなたの面倒を見てきたのに、その言いぐさは何?」

と佐藤に詰め寄る緑川先輩。しかし佐藤は、必死にスカーフのことを説明した。
「いやセンパイ。このスカーフが言ったんですよ。これがですよ。これ。これ。これ」(笑)

それが功を奏し、どうにか暑さで頭がおかしくなったように思ってくれたらしく、なんとか緑川先輩は納得してくれた。そうして、しかたなくうるさいスカーフを手で持ちながら、佐藤と緑川先輩は海へ遊びに行くのだが、あまりにもしつこいスカーフに頭に来て、佐藤は海水でスカーフをジャブジャブと洗って黙らせた(笑)。

「ああーん、もう、何するのよ。やめてよーやめてー」

佐藤は、そんなスカーフの文句を気に留めず、へらへらと笑いながら、海水でスカーフを洗い続けた。
緑川先輩は「あなた面白いわね」と、そんな様子を眺めるのであった。


その3に続きます。

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