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NeXT IMPRO THEATRE 第28回公演 2:最初と最後、タイプライターなど

その1からの続きです。

[5]Xpotゲームシーン:最初と最後「最初:愛ってどこに売ってるの?エーピー? 最後:豚に真珠」

最初のセリフと最後のセリフが決められていて、ストーリーは必ず、最初のセリフで始まり、最後のセリフで終わらなければならないというゲーム。

ホワイトボードに「愛ってどこに売ってるの?エーピー?」と大きく書き、それを口で言い放つ沢田(Xpot:川添圭太)。そこは、新しいスタイルのコンビニを企画するための会議の席上であった。「愛」というテーマを前面に押し出したスタイルのコンビニ。しかし、キャッチコピーとしては面白いが、いまいちピンとこない企画部員の2人(Xpot:鉢山あきこ、松本雅子)。
彼は、自分にとっての愛は、ふるさとの山形県の稲穂で、その稲穂からできたおにぎりの美味しさと、それを握ってくれた人たちのあったかい愛だと説明するが、言葉ばかりで、気持ちがまったく伝わってこないと言われてしまう。
そして沢田は、本当の愛をもう一度確かめるために、山形まで走り出した。

沢田が山形に着くと、そこには沢田のじいちゃん(Xpot:野間大輔)とばあちゃん(Xpot:矢熊進之助)が出迎えてくれた。さっそくおにぎりを作ってくれるばあちゃん。それを食べた沢田は、そのでいっぱいのおにぎりに10年ぶりに感動する。

そこに、姪っ子の美奈子(Xpot:松本雅子)がやってくる。なぜか関西弁(笑)の美奈子は、「何しにきたん?おかあちゃんに敷居またいだらいかんて、いわれとるよ」と言った。どうやら沢田は家族と何か揉め事を起こして、山形を離れたらしい。

そしてその頃の沢田の会社。
企画部員の二人が、沢田のことを話していた。実は二人にとっても期待されている沢田。今回の企画の試練は、実は、今後の沢田への成長の期待が込められていた。「きっと彼ならやり遂げる」と、期待をにじませる二人。

そしてその試練の沢田は、じいちゃんとばあちゃんを説き伏せ、なんと東京の自分の会社まで、連れてきてしまっていた。何とか、じいちゃんとばあちゃんのおにぎりをお店に出したいと懇願する沢田。二人を連れて会社に入ろうとした時、ばあちゃんが言った。「これをもってお行き」。
それをしっかと見て、沢田は都会の空に向かって高らかに言い放った「豚に真珠!」(笑)

[6]impゲームシーン:ペーパーズ「真珠」より

ペーパーズは、舞台上にタイトルカードをばらまき、シーンの最中に無作為にカードを拾って、そこに書かれている言葉をシーンの中のセリフとして言わなければならいというゲーム。それは、たとえどんなにそのシーンに場違いなセリフであっても、生きた言葉として必ず読み上げなければならない。

宝石屋で真珠を選ぶ山岡家のお嬢様(imp:奥山奈緒美)。店の主人であるハルキ(imp:入岡雅人)に「近所のことを考えましょ」(笑)と言い放った。そこはとてもこぎれいな宝石店であったが、周囲を山岡家の大邸宅が囲っており、もう少し、山岡家と調和できるよう、お店の外観をきれいにしてほしいとそのお嬢様は要求した。
そして、併せて山岡家にふさわしい真珠を用意するようにとも言った。

ハルキは、代々続いてきたお店を丸ごと改装することを(岡崎ちか子)に伝えた。母は「やればできるんだよ」と言い、ハルキは「さかぱた・・・!きっと僕が見事な「さかぱた」(笑)にしてみせるよ!」と誓った。
(スナドリ注:「さかぱた」とは、拾ったカードに書かれていた言葉である)大工の棟梁(imp:飯野雅彦)に全てを託し、お店を「さかぱた」にリフォームしてもらうハルキ。大勢の大工たち(Xpot)によって、あっという間にお店は改装されていった。

そして、全ての作業が完了し、山岡家のお嬢様がやってきた。
「どうですか。お嬢様」と改装されたお店を見せるハルキ。お嬢様は、その外観をしげしげと眺め、「・・・本当に見事なさかぱたになって・・」と言った。お嬢様は、その見事なさかぱたっぷりに感服し、これまでの非礼を深々と詫びた。
そして、ハルキは母が用意してくれた代々守られてきたという真珠が用意され、お嬢様に手渡された。
「今後はしっかりと後ろだてさせて頂きます」と力強くハルキに誓うお嬢様。こうしてこの真珠店は、山岡家とともに末永く発展していくのであった。


[7]imp+Xpot:タイプライター「いつもあなたを見てる」

第1部の最後となるタイプライターは、タイプライター役の人物がストーリーを語っていきながら、ストーリーを演じていくというゲーム。今回はimpの奥山奈緒美がタイプライター役でスタート。

いつも誰かの視線を感じながら生活しているエミリー(岡崎ちか子)。彼女の周りでは不可解なことが数多く起こっていた。例えば、欲しいと思ったものが彼女に届けられたり、食べたいと思っていたものが部屋においてあったり。ところが、そのことを誰に言っても信じてもらえないままであった。

そして今日も、彼女に差出人不明の花が届けられた。宅急便の配達員(imp:飯野雅彦)に聞いても、「それはちょっと」(笑)と言われてしまう。その贈り物は、全てエミリーを困らせるものではなかったが、彼女は不安が募る毎日を送っていた。

ある日彼女は探偵事務所に行き、探偵・ジョナサン(imp:入岡雅人)に全て相談をした。ジョナサンはさっそく、コンピュータで彼女の出生について調べたが、なぜか彼女の情報だけがどこにも見当たらなかった。そして、いろいろと調査していくうちに、彼女と同じ場所同じ時刻に生まれた別の女性の情報も同じように欠けていることが判明した。

それを手がかりにジョナサンは、エミリーの生まれた病院へ調査に行く。そこはとても歴史のある病院であった。彼は、産婦人科の患者・スーザン(Xpot:鉢山あきこ)にこっそりとついていき、診察室にもぐりこんだ。担当医(Xpot:野間大輔)の診察中に、どさくさに紛れていろいろと調査を行うジョナサン。するとそこで、なんと、生まれたばかりの子供を、別の親に売買しているという恐ろしい事件が起こっていることが判明した。

それらの情報を得て事務所に帰るジョナサン。彼は彼女の前で、15秒間(笑)で彼の推理を説明した。
「エミリー、キミのお父さんは本当のお父さんではない。キミは、あの病院によって別の人へ売られてしまったのだが、キミの本当のお父さんが、キミのことを忘れられなくて、いろんなものを買って送っていたのだよ。」

エミリーは、突如生みの親の存在を知ったことで、激しいショックを受けた。ジョナサンは、本当の父親の写真をエミリーに見せる。「できればひと目会いたい!」とエミリー。
その言葉を聞いたジョナサンは、さらに調査を重ね、実の父親の自宅を突き止めて、訪ねていった。

その家は、とてもみすぼらしい家であった。
家の執事(imp:飯野雅彦)からエミリーが欲しがっているものを説明されているエミリーの(Xpot:川添圭太)。その父は、とにかく何でも買って与えなさいと言うばかりであった。ところが、実は父の資産はとうに底をついており、彼は、借金をしてまでエミリーに贈り物をしようと考えていた。
そこに入ってくるジョナサン。エミリーの父と対峙した彼は、人身売買のことを曝き、父を責め立てた。ところが気がつくと、その部屋は、壁じゅうにエミリーの写真が飾られていた。写真を見せながら、エミリーに対しての想いを吐露する父。ジョナサンは父の話を聞いているうちに、父親の切実な気持ちが伝わってきて、同情的な気持ちになった。
結局ジョナサンは、父親のエミリーに対する強い後悔と愛情を理解し、彼がエミリーに会わないことを条件に、人身売買の事を見逃してあげた。

全ての仕事を完了した探偵・ジョナサンは、その父のことを全てエミリーに伝えた。彼女は納得し、生みの親のことをいつも心の中に抱きながら、元気に暮らしていった。
そうして、彼女の元には、不可解な贈り物は一切届かなくなったのであった。

その3に続きます。

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受信: 2006年10月23日 (月) 20:39

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