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NeXT IMPRO THEATRE 第28回公演 1:座る立つ、スペースジャンプなど

9月のNeXT IMPRO THEATREは、インプロ・ジャパンが主催する、「インプロ・ミニ・フェスティバル vol.5」に参加しての公演。

インプロ・ミニ・フェスティバルとは、4日間に渡って様々な形式のインプロ公演が行われる催しである。今回は、シアタースポーツロングフォームマエストロと3種類のインプロ公演が行われ、NeXT IMPRO THEATREはそのトリを務めた。

次回のインプロ・ミニ・フェスティバルは来春を予定しているとのことなので、興味がある方は、ぜひ一度ご覧頂きたい。

さて今回のNeXT IMPRO THEATREは、インプロ・ミニ・フェスティバル参加もあってか、レギュラーであるimp、Xpotフルメンバーの他に、特別ゲストとして岡崎ちか子が加わっての公演である。
また、公演形態もこれまでとはかなり異なり、第1部については、Xpotのゲームシーン→impのフリーシーン→Xpotのゲームシーンと交互に行われる構成とされた。ゲームシーンが終わると、そのタイトルやストーリーの内容に対して連想するような面持ちでフリーシーンのストーリーが開始され、ゲームシーン+フリーシーンで一つのまとまりであるような雰囲気であった。

そのため今回のレポートは、それに従った形式でお届けする。

オープニング

ナイフとフォークによる短いシーンの連続からスタート。ナイフとフォークとは、タイトルを与えられたら10秒以内で、その場面を全員で身体の形によって表現するというゲーム。
「横浜」→「クラブ(ディスコ)」→「お好み焼き」→「原始時代」→「湖の底」と演じられた。


第1部 ゲーム+フリーシーン


[1]Xpotゲームシーン:座る立つ「愛する人のいるところ」

「座る立つ」とは、例えば3人の人物が舞台にいた場合、必ず、1人は立ち、1人は座り、1人は寝ている状態でシーンを演じなければならないゲーム。その状態で1人が寝ている状態から立っている状態に変わった場合、別の誰かが寝ている状態にならなければならない。

手紙を書いているある女の子(Xpot:鉢山あきこ)。なにやら真剣な様子であて先に「島田」と書いた。するとそこに、(Xpot:野間大輔)、(Xpot:松本雅子)がやってきて、「なにまた島田!?」と非難し始めた。どうやら、彼女は、毎回大好きな島田君にラブレターを書いては、渡しに行く途中で断念して戻ってくるということを何度となく繰り返していたらしい。兄と妹に散々バカにされ、彼女は「今度こそゼッタイに渡すんだから!!」とタンカを切ってしまった。
そして、勇ましく出かけるのだが、ところが駅につくやいなや、「人身事故が発生しました」と駅員(Xpot:矢熊進之助)の無情なアナウンス。横たわる電車(笑)(Xpot:川添圭太)を撤去するまで延々待たされる始末。思わぬ時間のロスで焦った彼女は何とか徒歩で向かったが、途中で道を尋ねた通りすがりの人(Xpot:松本雅子)と、その知り合いの次郎さん(Xpot:川添圭太)に惑わされてしまい、苦労を重ねながらの道中となってしまった。
しかし、その努力の甲斐あって、無事に大好きな島田君(Xpot:川添圭太)の自宅にたどり着く。
自宅にプールがある島田君は、見事なクロール(笑)で、彼女を迎えてくれたのであった。


[2]impフリーシーン:「道に迷う」より

ピクニックに来ていて、道に迷い、お姉ちゃんを探す少女ミチコ(imp:奥山奈緒美)。そして、それを探すお姉ちゃん(岡崎ちか子)。迷わないようにつけたはずの印が見つからないまま、暗い森の中を2人で右往左往。しばらくして何とか再会する2人。しかし、ミチコ持っていた方位磁石がその場所でグルグルと回り、周囲は怪しい雰囲気につつまれる。
この山の主が自分たちを惑わせているのでは・・・?そう思っているうちに、気がつくとお姉ちゃんのはずだった女は突如、山の主に変身した。「あそぼうよー」と山の主。その時、別の場所から本当のお姉ちゃん(imp:飯野雅彦)が助けにやってきた。一瞬安堵するミチコ。しかし、実はそのお姉ちゃんも偽者だった。気がつくとミチコは、何人ものお姉ちゃんの偽者たちに取り囲まれてしまっていた。
ミチコは絶叫し、そのまま偽者のお姉ちゃんたちに連れ去られていってしまう・・・。


[3]Xpotゲームシーン:スペースジャンプ「お昼寝」

スペースジャンプは、ベルが鳴るごとに1人ずつシーンに入っていき、入る時にいったん場面をフリーズさせ、その時の身体の形を使って全然別のシーンを行うという内容のゲーム。さらに、メンバー全員が入った後は、ベルが鳴るごとに1人ずつ場面から抜けていき、その時の身体の形を使って、前回行ったシーンの続きを行うというもの。

暖かい日差しの中、縁側で日向ぼっこをするおばあちゃん(Xpot:鉢山あきこ)。愛猫のタマに、いい天気だねえと話し掛ける。
【スペースジャンプ → IN:矢熊進之助】
恋の病を治してしんぜようとおそね(Xpot:鉢山あきこ)に言い寄る又二郎(矢熊進之助)。おそねは、あからさまにつれない態度を取るのだが、又二郎にはとってはそんなおそねの行動が、全て自分への愛情となって届き、激しくおそね詰め寄った。
【スペースジャンプ → IN:松本雅子】
娘(Xpot:鉢山あきこ)に説教をする(Xpot:矢熊進之助)をなだめる(Xpot:松本雅子)。しかし、父は頑として許さないと仁王立ち。聞けば、門限を5分破ったということで、激昂している。そんな父に母はややうんざりした様子で、娘をかばおうとするが、父は「お前、発車時刻を5分過ぎた電車に乗れるのか!」(笑)、と激しく娘を責めたてた。娘はいかにも反抗的な態度で父に反発し、母もそれに同調して許すように促すが、父はまったく譲ろうとしない。
【スペースジャンプ → IN:川添圭太】
不良(Xpot:矢熊進之助)に絡まれようとしているクラスメート(Xpot:鉢山あきこ)を見過ごすわけにはいかないと、力を合わせる学級委員(Xpot:川添圭太)と副委員長(Xpot:松本雅子)。学級日誌に、いじめられている様子を書き記し、先生に伝えるぞと不良を脅す学級委員。
【スペースジャンプ → IN:野間大輔】
「すまん。この脱出ポッドは4人が限界だ」と、仲間の東堂(Xpot:矢熊進之助)に死の宣告をする、宇宙船の船長(Xpot:野間大輔)。「地球のために、僕の命を使ってください!」と、けなげにも自らの命を東堂は差し出すが、後ろめたい船長は「みんな目を合わせるんじゃない!」とああ無情な態度。そうこうしているうちに、脱出ポッドは切り離され、射出されようとした。「東堂さんが小さくなっていく・・」と、別れを悲しむクルーたち。ところが船長は、「ヤツは宇宙の藻屑と消えた!」と鬼のような言葉を叫ぶ(笑)。
【スペースジャンプ → OUT:野間大輔】
学級委員の二人にコンクリート?壁で埋められて、閉じ込められてしまった不良。「この厚い壁を掘って来い!」「これは友情の壁だ!」と学級委員たち。不良は、何とかみんなの友情を取り戻そうと必死に壁を掘り進む。そんな不良の様子を、学級委員たちは、克明に学級日誌に書き綴った(笑)。
【スペースジャンプ → OUT:川添圭太】
ある晩、泥酔して帰宅した父。あきれた様子でそれを開放する母。しかし、父はめちゃくちゃご機嫌な様子。母、「何時だと思ってるの?」すると、「12時5分でしゅー!」と父。それを見た娘、さすがに激怒して父を責め立てる。「チャックだって開いてるし」と指差して言った瞬間にスペースジャンプ。
【スペースジャンプ → OUT:松本雅子】
又二郎の股間を指差してしまい、どうしていいか固まってしまっているおそね。「恥ずかしがらなくたっていいのに!」とここぞとばかりに又次郎(笑)。おそね、あまりの恥ずかしさに「う・・訴えますよ!
【スペースジャンプ → OUT:矢熊進之助】
木の上?に上がってしまっていたタマを大事に抱え上げるおばあちゃん。おばあちゃんにとって、たまはかけがえのない家族なのである。「たまや。よかったよぉ。よかったよぉ」と喜ぶおばあちゃん。


[4]impフリーシーン:「お昼寝」より

電車で思いっきり居眠りしている山本(岡崎ちか子)。気がつくと終点で駅員(imp:飯野雅彦)に起こされてしまい、あきらめてトボトボ歩いて自宅に帰る。

翌日、会社の上司(imp:奥山奈緒美)に、最近遅刻がとても多いことをとがめられる。どうもこのところ目に余るようで、辞職の脅しまでかけられてしまう。そこで、山本は名誉挽回のために田中商事の仕事を引き受けることを申し出る。ところが、その田中商事の社長は、とんでもなく時間に厳しい人であった。
非常に難しい仕事を引き受けてしまったことにプレッシャーを感じ、あわてて会社を飛び出す山本。するとそこに、1人の男が付いてきた。その男は、なんと昨夜の駅員だったのである。彼は、時間に困っている人を見捨ててはおけない、正義の駅員のような存在であった。
そしてその駅員は、絶妙な誘導と独自の通信網を利用して、完璧なルートで山本を導いてくれた。

その頃、くだんの田中商事の田中社長(imp:入岡雅人)は、何もかも時間通りに仕事をこなしていた。とても明るい人柄であったが、秒刻みでキチキチと仕事をするような人物で、その柔和な雰囲気には相反し、時間に関しては病的な価値観を持っているようだった。

そんな田中社長に時間通りに会うべく、駅員とともに階段を走る山本。確実に間に合う電車に飛び乗ることに成功するが、なんと途中で人身事故が発生し、電車は無情にも停車してしまう。慌てる山本。しかし、その親切な駅員には奥の手が存在していた。独自の通信網でなにやら連絡をすると、なんと緊急用のトロッコ(笑)が電車まで迎えに来てくれた。そして、2人はそれに乗って田中商事へと急いだ。

そして相変わらず、秒刻みで行動しながらハンコ押しの仕事をする田中社長。社長室の入口に、山本は息を切らせながら何とか間に合った。「よかった。間に合ったみたいですね。あとはあなたの仕事です」と駅員。「ありがとうございます」と山本はいい、がちゃりと社長室のドアを開けた。

その瞬間。「気持ちいい~!!」と田中社長。どうやら秒レベルで時間ぴったりに訪問できたようであった。「契約します!こんなに時間ぴったりに来てくれる人の仕事に間違いがあるはずがない!」と田中社長。山本は、絶賛の評価をもらいながら、見事に契約を取ることに成功したのであった。


その2に続きます。

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